アップロードするのが遅くなりましたが、一応半年前の隔離時の生活記録です。
渡航前、隔離生活でもそれなりに過ごしたいと思っていた私。私の思うそれなりなんて大したレベルじゃないですけど、意外にも楽しく平和に過ごせた様な気がしています。何を使ってどんな風に過ごしたのかを書いてみます。
生活習慣を維持し活動を充実させる
意識的に運動の時間を確保(超重要)
別の国で1年ほどロックダウン生活をされていた方の話ですが、息子さんの長期的な運動不足による心身の不調や発達の遅れを心配していました。(帰国してからはすくすくと成長し、ぐんぐん遅れを取り戻しているようです。)我が家の場合も、3週間とはいえ狭い一部屋で暮らすことは、息子の運動量が減り大きなストレスになることは間違いないと確信していました。
結果的にその通りになりました。運動をサボるとご飯が食べられないし、疲れもしないので夜の寝つきもあまり良くない。毎日の体操やダンス、筋トレをする時間がとても大切でした。大人ならご飯が食べられなくても水飲んだり、ふて寝したりなんとかなります。が、息子はそうはいきません。なので、母が楽しく誘うことはもちろん、「終わったらじーじと電話しよう」とか「終わったらグミを1つだけあげる」(1袋ではなく本当に1粒、笑。)とか、あの手この手で運動をさせました。
生活習慣を守るための毎日ルール
私は、「ていねいなくらし教」の信者ではありません、笑。でも、早寝早起きや歯磨きなどの生活態度をきちんとすることこそが大事だと思うのです。なので、私は日々の生活習慣を維持することに徹底的にこだわりました。
- 3食しっかり食べて、おやつは控える
- 体操などの運動をする
- 早寝早起きをする(原則、昼寝ナシ)
- 毎日カーテンを開ける
- 朝、着替える(パジャマで1日過ごさない)
- 動画漬けにしない(原則、1日2時間まで)
- お絵かきや工作など制作を行う
- 洗濯や掃除などは一緒に行う
- お互いに約束は守る
実際何して過ごした?
1日の大まかなスケジュール
当初は母子ともに夜更かししたり、日中の活動もぐーたらしてだらしない隔離生活になることを予想していました。でも、朝は検温があり、食事が決まった時間に出る。さらには、午後の健康観察ということで思ったより規則正しい生活が出来ました。1日の大体のスケジュールはこんな感じ。
6:00 | 母:起床 |
母:フリータイム | |
7:30 | 息子:起床 |
検温 | |
8:00 | 朝食 |
9:00 | 息子:動画 母:洗濯物の片付け |
10:00 | 制作や運動① |
11:30 | 昼食 |
12:30 | おもちゃや絵本① |
13:30 | 制作や運動② |
14:45 | おやつ |
おもちゃや絵本② | |
15:30 | (健康観察やPCR検査) |
学習 | |
16:00 | 息子:TVや動画 母:フリータイム |
17:00 | 夕食 |
18:00 | 父と電話 |
19:00 | 洗濯・入浴 |
20:00 | 父と電話 |
21:00 | 息子:就寝 |
母:フリータイム | |
23:00 | 就寝 |
子供の生活リズムからだいたい午前中に1時間半、午後に4時間半くらいは子供と何かしらの活動をしなければなりません。まだ幼児なので長時間集中して何かするのは難しいです。なので、自然と制作や運動で活動した後はおもちゃや絵本でのんびりする、というように活動パターンが順繰りになっていきました。もちろん準備片付けも一緒にやります。
健康観察は突然来ました
2週間の集中隔離中は看護師さんの健康観察が毎日来ました。検温して朝の体温とその日の体調を聞かれます。朝の体温はメモを見せ、体調はGoodとかOKとか適当に答えてました。が、そのうち何も聞かれず検温だけになりました、笑。別記事でも書きましたが、看護師から水銀体温計(?)を渡されますが5分待てと言われるので、日常使いしているデジタル体温計は持っていくと良いです。実際、測り直してみましたが5分待って、ようやくデジタル体温計と同じ温度になりました。幼児に5分同じ姿勢で測る作業を毎日は地味にめんどくさいですよ。
PCR検査は所定の日に実施されます。これも急に来ます。名前の確認が衝撃的に雑でした、笑。鼻や喉を綿棒で拭われるときは、手と額を軽く押さえてあげると良かったです。特に、鼻はくしゃみをするように、反射的に手が顔にいき頭が下がるようでした。14日目には採血があり、立ったまま行いました。息子は暴れはしないものの落ち着けず、刺す体勢を整えるのにやや時間がかかりました。親が立てひざになり、子供を足の上に座らせて体ごと腕をしっかり支えてあげると良かったです。
運動は体操と楽しい動画のリトミック
動画や音楽を流しながら運動をしました。もう長いことコロナが続いているため、たくさんの方が楽しいリトミックの動画をあげてくれています。何時間もやるのは飽きもあってキツイですが、リトミック15分+体操15分を2回で1日合計1時間弱くらいならなんとか頑張れる範囲ですね。
どこでやったかと言うと、狭い部屋ではベッドぐらいしか広いスペースがなく。息子はベッドを2台繋げて運動場 兼 広場として使っていました、汗。(日本ではご法度にしていた「ベッドをトランポリンがわりに飛び跳ねる」ことも許容していました。)
2週間を過ぎると飽きてツライ
楽しい動画でのダンスも2週間を過ぎたあたりで、息子も飽きが出てきました。そこで隔離後半、体操技「立ちブリッジ」に挑戦していくことにしました。やはり新しい何かに挑戦すると言うのは飽きを感じさせないようですね。縄跳びやボールは悩んでやめたのですが、持って来れば良かったなと思いました。
母も痩せるダンスで運動した
そして、母も2年越しのHandClapに挑戦しました。特に、HandClapは本当にたくさんの方が動画をあげてくれているので、同じ曲を違う方の動画で楽しみながら踊れました。日本にいた頃から運動不足の母は足腰が弱っていたのか、2日で筋肉痛になりました、笑。それでもやるしかないと意気込んで5日もすると、体がほぐれて動くと気持ちいい状態になってきました。そこからは柔軟体操とダンスを継続し、7日目あたりから見よう見まねでヒップリフトやスクワットの筋トレも追加しました。(2週間でマイナス10キロは無理でしたが、3週間の隔離生活でも体重は維持できました。)
色々な制作で遊びも広がる
制作をすると作ったもので遊びが広がります。理由はわかりませんが何かを一生懸命作るとストレス発散にもなっていたように見えました。荷物としても紙モノは重量がありますが、かさばらないので持ち運びやすいです。特に、「くらふとぶっく」は1冊で15個くらい作ることが出来るので1日1個の計算で2週間分になります。始めの3つくらいは「おかあさんがやってるからいっしょにやる」くらいの感覚に見えました。が、作る面白さや出来たもので遊べることが分かってくるとガンガン作り始め、10日くらいで1冊をやり切ってしまいました、笑。ブロックも同様に、LaQなら350ピースのBASICタイプでも化粧ポーチ程度の量です。そして、組立てたもので遊べるのがとても良いです。
息子と作ったのはこんな感じ。
- ブロックで変身ベルトやロケットを組み立て
- くらふとぶっくで紙工作
- 折り紙で部屋の飾り付け
- トイレットペーパーの芯で双眼鏡を制作
- 画用紙で自分用のカタカナ表
絵本や市販のドリルで少しだけ学習時間も確保
とりあえず続けている絵本の読み聞かせ。隔離中、絵本は母にとっても楽しみの1つでした。親子で気に入っている絵本を厳選して7冊ほど持ってきました。中でも名作よんでよんでシリーズの「日本の昔ばなし20話」は20話が1冊にまとまっているので持ち運びに便利でした。名作をまとめたシリーズは色々な種類がありますし、ブックオフで中古も入手しやすかったです。
市販の運筆系ドリルも持って行きました。DAISOのめいろやちえは楽しく遊べる上に、コンパクトで安いのでオススメです。
手で洗濯や掃除をする経験もあり
もちろん日常的には洗濯機や掃除機で簡単に済ませるやり方の方が大事だと思いますよ。(機械の使い方や手入れまで含めて。)でも、せっかく母が雑巾を使って手で掃除をし、流し台で洗濯を手洗いしているのだから、息子にも経験させた方が良いな、と思いました。
手で洗濯すると洗濯機の中で何が起きているのかよく分かります。「洗剤を入れ洗い、すすぎを繰り返し、脱水する」という一連の流れが目に見えます。掃除も同じです。「大まかな髪の毛やホコリを乾拭きで掃いてから、濡れ雑巾で拭きあげる」「流し台も実は汚れている」とか。息子と洗濯をするのはとても楽しかったです。子供にとっては水遊びの延長だったかもしれませんが、笑。
動画やTVで母子ともに息抜き
動画漬けにしないように気をつけましたが、母子ともに息抜きはやはり動画やTVに頼りました。一部屋にずっといるとお互いがお互いを監視している感じになります。そこで、それぞれ違うデバイスで違うことをする時間がとても大切でした。
動画データ全消し事件
そもそも日本のTVは見られないので、ダウンロード済みの動画を見るか、VPNを使用してTVerなどのアプリで見るしかありません。私は日本でAmazonの「おさるのジョージ」をダウンロードしてきましたが、隔離3日目にして息子が誤操作で全消ししてしまいました。どうにかこうにか、VPNアプリと格闘して再度ダウンロードが出来ました。
正直なところ、全然辛くなかった
第二子がいなくても赤ちゃん返り?
母は子供のしぐさだけでしてほしいことや・欲しいものが分かってしまいますよね。なので、つい「あう〜」とか「うーうー」と言っただけでやってあげてしまう。これがきっと言葉で説明しなくても分かってもらえると思ってしまったんだと思います。
その結果、隔離が2週間経過したあたりで、上手くいかないと私をパンチするという状態になっていました。出来るだけ「お話しして教えてね」と伝えたりもしましたが、息子も「なんでわかってるのにやってくれないの!?」という不満も溜まっていたように思います。
これまでに保育園で経験してきたことを繰り返している気がしました。息子はよく園で噛み付かれて帰ってきたのですが、保育士さんには「言葉で喧嘩できないから手が出る」のだと伝えられていました。同年代の子と遊ぶことがどれだけ大事なことか、実体験しました。
子供と向き合う良い機会だった
隔離中も子供中心の生活ですね。出来るだけ同じペースで同じように接するように心がけましたが、これが難しい、笑。母も今までと違う環境で謎のテンションだし、息子も母が一日中一緒にいて楽しいような面倒臭そうなような。
子供に必要な環境は時事刻々と変化していきますよね。でも、日頃はそんな余裕がありませんでした。ですが、この一日中一緒にいたので、「今、目の前にいるこの子にとって必要なものは何なのか?」ということと向き合うことができました。結果的にとても良い機会で、子供と過ごすのがとても楽しかったです。