3歳児の暴れん坊を連れてホテル3週間(+自宅2週間)の隔離期間を乗り切るため、手荷物は厳選に厳選を重ねました。今回はそんな中であってよかったもの、必要なかったものについて説明していきたいと思います。先に渡航された先輩や先頃まで海外在住だった方のアドバイスも参考に集めた物品ですので、ぜひご覧ください。
要注意!ホテルごとにルールが違う!?
今のところ、中国に入国した際に隔離されるホテルは選べないようです。(部屋のタイプについては交渉が可能かもしれません。)その上、細かなルールはホテルや担当者によってかなり違うようです。(日本ではなかなか無いことだと思いますが)なので、どんなホテルでどんなルールに従うのかはほぼギャンブルです。差し入れが無くてもなんとかなるレベルで荷物は整える必要があります。
ただし、心配しなくても生き延びることができる程度にホテルは機能しています。私がいるホテルは暖かい食事3食、水、ペーパー類、タオルの補充はしてくれました。が、生鮮品の差し入れや頻回な郵便はNGです。郵便にはレトルト食品などを入れることが出来ました。
一方で、ネットの他の情報を見ると、食事の提供が1食でトイレットペーパーの補充が無い代わりに、差し入れやデリバリーをOKにしているホテルもあるみたいです。(支払い手段があり、言葉も分かる玄人向けですね、笑。)さらに、また別の方は一切の差し入れ等がNGで外部と接触ができないそうです。
掃除・洗濯・キッチン用品は必須
多くの先人たちと同様にこの3種は子連れなら尚更必要です。先に渡航した方から教えていただいた際、こんなもの本当に必要かな?と思ったものも多くありました。それでも、念のため持ってきたら超重要なものが多くあったので、細かく説明していみます。
衛生的に過ごすための道具
洗濯グッズはしっかり人数x日数分
大人1人子供1人のワンオペだったので、運べる荷物はLサイズスーツケース2つと小型スーツケース1つが限界でした。そこで、衣類の量を最小限にするため洗濯グッズは必須です。(大人1人ならお風呂ついでに下着だけ洗って済ませたかもしれない、笑。)私が隔離されたホテルのランドリーサービスは停止していました。ランドリーサービスは使えないと思った方が良さそうです。
物干し場を作るグッズ
- ピンチハンガー(私はDAISOの小型)
- 洗濯ひも
- 養生テープ(1巻)
入室した際、物干し場をどこに設置できるか、こればかりは運とアイデア次第。私の場合は、洗面台の頭の上くらいの高さに、タオルを1枚引っ掛けられそうなフックが2つ対面していました。そこに養生テープを使って洗濯ひもを設置し、タオルや私の服を干しました。また、洗面所のドアにピンチハンガーを引っ掛けることができました。
洗剤は日数分
私が用意したのは旅行用の小分けタイプで、1包につき水30L分が7包入って1週間分というもの。本来、冬の渡航なので汗をかかなければお風呂や洗濯は毎日する必要が無いかな、と思っていました。しかし、想定外に日当たりが良く部屋が28℃にもなる上、運動不足解消のために息子と体操やダンスをするので、思いの外、たくさん汗をかくことになりました。また、食事が脂気が多く、食べこぼしを洗うにはそれなりに洗剤が必要でした。
結果、やはり1日1回は洗濯が必要になり、30L用の洗剤を2〜3日で1包使用しても足りませんでした。ただし、薄手の上下と下着、小さめの手拭きを手洗いする程度なため もしこれで「タオルの交換もなかったら…」と思うとゾッとします。
高機能スイムタオル(脱水用)
高機能スイムタオルは脱水に使用できます。スポーツ用品店で安いものなら1500円ほどで入手できます。知り合いのダイバーさんに教えて頂いた脱水方法です。やり方はこんな感じ。
- よく洗った洗濯物を手で力いっぱい絞る
- スイムタオルに挟んで、全体をよく踏み水を吸わせる
- スイムタオルから洗濯物を取り出して干す
- スイムタオルを力いっぱい絞る
- 1に戻って繰り返す
2番の踏む場所がないときは、巻き込んで上から体重をかけて押しても良いです。
子供の食事を補助する
キッチン用洗剤
洗濯用品でも出てきましたが洗剤は必須です。油分が多い食事の汚れはキッチン用洗剤でないと落ちにくい。食器を洗うのはもちろん、台拭きを洗うのにも使えます。我が家は荷物の量を減らすため、ウエットティッシュは1パックで台拭き1枚と試供品のキッチン洗剤を用意しました。
果物ナイフ
果物ナイフは隔離中で提供される食事にあるととても便利でした。もちろん理由は食材カットです。リンゴや梨、ナツメなど果物が玉で出ました。慣れない土地で子どもに果物を皮ごと食べさせるのは少し気になりますよね。もちろん洗って提供してくれてるとは思いますけど。また、他の料理とは異なり果物は子供が食べやすいので、ぜひ皮を剥いてあげたいところです。さらに、おかずは調理済みの食材も豪快にかなり大きめカットで提供されました。そんな時、子供用はこのナイフで細かくしてあげることもできます。
使い捨て食器
手持ちのレトルトやお菓子を出したり、食事の残り(茹でたコーンやふかし芋)を置いておくために使いました。紙皿を2枚使ってお皿と蓋にできます。ただ、私の滞在したホテルのお弁当には必ず箸やスプーンが付いてました。水も350mlのペットボトルだったで直飲みしてました。なので、たくさんは要らなかったです。(コップやティースプーンなど食器の備え付けは無かったです。)
掃除用品は最低限で厳選
2〜3週間なら寝床と食事場所を綺麗にすれば乗り切れるだろうということで、掃除用品は少量を厳選しました。持っていったものは次の5つ。
- ハンディモップ(換え2つ)
- コロコロクリーナー(1巻)
- レジャーシート(小2枚)
- 台所用スポンジ(2個)
正直、ハンディモップやコロコロクリーナーはいくらあっても足りません。大陸気候のせいかすぐ埃が積もるし、床は死ぬほど髪の毛やゴミが落ちているのでコロコロで掃除しきるのはほぼ不可能です。そこで、大理石部分の床は濡れ拭きをし、絨毯部分はレジャーシートを敷いて過ごしています。もちろんスリッパも併用しています。 また、テーブルが書き物机1台しかないので、レジャーシートの上でご飯を食べました。レジャーシートなら食事の前後に濡れ拭きするだけで済みます。
スポンジは食器を洗うために持ってきましたが、備え付けの食器はありませんでした。なので、スポンジを切って洗面台の掃除に使用しました。浴槽が無く洗面台でお風呂以外の全て(洗濯、息子の水遊び、絵の具片付けなども含む)をまかなっていたので、洗面台の掃除は毎日の様に必要でした。さらに、捨てる前のスポンジを使ってトイレの掃除もしました。(手袋がわりにビニール袋を装着。)
育児用品は多めに準備すると安心
紙おむつとおしりふき
息子は3歳でトイトレも完了しており、日本で普通に暮らしていた時には必要ないものです。ただ、食事が変わってお腹を下す場合や、精神的な影響で夜のおねしょをしてしまう可能性を考えて用意しました。紙おむつは10枚ほど用意しましたが、結果的に、息子は下痢もおねしょも無く不要でした。水タイプのおしりふきは何にでも使えるので、100枚入りが1パック丸ごとあっても困ることはありません。
子供用サンダル or スリッポン
これは通常の旅行と同じですね。ホテルの使い捨てスリッパは子どもには大きすぎるので、子供用の外履きサンダルがあると便利です。子どもがトイレや手を洗いに行くときなどに、サッと履けるので子どもが裸足で歩き回らずに済みます。我が家はクロックスで代用しました。
体温計
毎朝の検温用に水銀体温計を配られましたが、待ち時間が長い上に目盛りが見えづらく非常に使いにくかったです。非常用として持っていた日本のデジタル体温計がやはり便利でした。毎朝のことなのであると良いです。
子供用の洗面用品一式
子供用の歯ブラシや歯磨きジェルなんてものは支給されませんでした。歯ブラシは予備を考えて3本ほど持っていきましたが、落としたり汚れがついたりして使い切りました。また、提供された料理が歯に挟まりやすかったのでフロス(糸ようじ)が活躍しました。(日本では息子のフロスは週1回くらいでしたが、隔離中は2〜3日に1回していました。)
その他、通常の旅行と同様に綿棒、保湿剤は3〜5週間分。爪切りも日常使っていたものをそのまま持ってきました。
かさばらないおもちゃ
子供用のおもちゃは一番かさばって、重い部分のひとつですね。でも、これが無ければ3週間の隔離に耐えられません。差し入れしてもらうのも良いですが、ホテル隔離から自宅隔離に移る際も、自分で運べる量にする必要があります。実際に持ってきたものはこちら。
- ペーパークラフト
- お絵かきセット
- 水遊び道具
- 読み物
- 動画用デバイス
- おもちゃ など
食品
やはり海外の食事は美味しくても毎食だと飽きてきます。隔離されたホテルの食事も大人ならちょっと我慢すれば食べられるものでした。が、3週間続くと子供には厳しかったです。子供って食が進まないと機嫌が悪くなりますよね。息子は「カレーたべたい!」とか「おやつたべたい!」と数回は駄々をこねましたが、かなり頑張ってくれて持ってきた食品の消費は少々で乗り切りました。
- 子供向けレトルト食品
- ふりかけ、お茶漬けの素
- グミ、ゼリー、ラムネ
- 魚肉ソーセージ など
食べやすいレトルト15食分、お茶漬け15回分、ふりかけ20パック、おやつ30個ほど用意してきました。が、初めから隔離中に全て食べきるつもりはありませんでした。夫の住むアパートに着いてからも、生活に慣れるまでは日本の食品がある方が安心だろうということで多めに用意しました。なので、主人に現地で入手できる野菜生活やおやつを差し入れしてもらい、差し入れ品から消費していきました。(息子がねるねるねるねみたいな作るおやつを欲しがりましたが、何と日本円にして700円。母は猛烈にショック…。)
快適に過ごすためにオススメなその他の持ち物
香りや湿度で居心地の良い空間にする気分転換グッズ
排水設備の問題なのか、朝になるとやや異臭が部屋に溜まっています。寝る前に排水口の蓋をするのはもちろん、手持ちでアロマなどがあると良かったです。リフレッシュにはアロマやコーヒーも良かったです。私はコーヒーを3本しか持って行かなかったのですが、18日目頃の朝にコーヒーを入れたところ泣きそうになりました。理由はわかりません、笑。
- ファブリーズ or 消臭剤(朝、排水溝の匂いが上がってくる)
- 加湿器(ペットボトルに取り付ける簡易的なものでOK)
- カレンダーと時計(日にちの感覚が無くなる。)
- インスタントコーヒー(母のリフレッシュ用)
- アロマ(リフレッシュ用)
プリペイドSIMでOK!外部との連絡手段を用意
ほとんどの方が入国時の通信手段としてプリペイドSIMを用意すると思いますし、ほとんどのホテルがフリーWi-Fiを利用できるようです。ただし、Wi-Fiもなく外部からの差し入れもNGなホテルだった場合は非常に孤独な隔離生活になりそうです。理由はもちろん外部の人と会う、話をするには通信環境が必須だからです。ただし、「3週間、人と会話をしなくても大丈夫!」という方にはインドア趣味を充実させる絶好の機会です、笑。
もちろん子持ちの方は「ねえねえ、おかあさん」と四六時中言われ続けるので、そうはいかないですよね。子供に日本の動画を見せて自分の時間を作ったり、洗濯や荷物を構ったり。ついでに、子供を構ってくれる祖父母や従兄弟の空いている時間を確認しておくと良いです。我が家は3週間のうち最後の1週間は母子ともに辛く、時間が合えば誰かに電話をしていましたね。
手荷物は厳選と工夫を重ねるべし!
持ってきたもので何とか暮らせましたが、ここからはあったらよかったものを書いてみます。個人的にかなり情報収拾をして持ち物を選んできたはずでした。が、それでももう少しあったら良いな、工夫できたなと思うものがありました。
特に着替え。普段着2着と運動着・部屋着を各1着持って行きました。しかし、結果的に普段着の着替えは1着でよく部屋着がもう1セット欲しかったなと思いました。
- 風邪薬・胃薬(慣れない現地の食事に胃がもたれる)
- 速乾性衣類、薄手の部屋着の洗い替え(部屋干しでもよく乾く)
- 小分け調味料(ケチャップ、マヨネーズ、レモンペーストなど)
- ティーバッグ・コーヒー飲料や乾燥味噌汁
- 折りたたみバケツ(子供の水遊びや洗濯用に/浴槽が無かった)
- ビニール袋(スーパーでお肉を入れる薄手のアレ/掃除用の手袋としても使える)
- 泡立てネット or スポンジ(シャワーの水圧が弱いのであらかじめ泡だてた方が洗いやすい)
- 時計(部屋に時計が無かった)
日常的に毎日使っているものは極力持ち込んだ方が良いです。そのとき、私は用途が同じものは数を減らす方向で厳選しました。上にも書きましたが、私はLサイズスーツケース2つと小型スーツケース1つを持って行きました。すごく多いですが、子供と3週間ならどうしてもそれくらいは必要ですよね。でも、荷物が多くてもゆっくり進んでいけばなんとかなります。足りない方が困ることも多いと思うので、必要なものは出来るだけコンパクトにして持っていくようにしましょう。
これから隔離に入る方、ぜひ頑張ってください!
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