共働きで子育てをしていると、いつも片付かない家にイライラすることってありますよね。一時期、断捨離やミニマリスト、シンプルライフなど流行りました。雑誌やTVでも持たない暮らしを取り上げて、私もスッキリとスタイリッシュに片付けられた家がすごーく新鮮で快適そうだなと思っていました。実際に、断捨離もしてみました。でも、やめました。今日はそんな話を思いのままに書いてみます。
片付かないのは私だけのせいではない
片付かない理由はいくつもありますが、どのご家庭もこれが大きいと思います。
- 家族も散らかす
- 収納スペースが限られている
家族のものが散らかる
どんなに片付けても、収納方法を変えても、私のものを減らしても、一向に片付いた家は維持できませんでした。理由は簡単です。我が家は私だけが散らかしているわけじゃないのです。夫と子供も散らかしています。片付けする時間がたっぷりあれば、家族のものも一つずつ確認して整理整頓できますが、私だって片付け以外の時間が欲しいのです。でも、床に落ちた荷物を退かして掃除機をかけるだけで精一杯。収納棚の中身を逐一整理整頓し続ける時間があるなら、趣味もしたいし、寝る時間も欲しい、こうしてPCに向かう時間も確保したい。だから、キッチン・お風呂・トイレなど最低限の場所が使える程度に片付いていればヨシということにしました。
ネットで見かけた素敵なお宅の奥さんは専業主婦で一戸建てのおうちを家族と一緒に片付けるそうです。これって全ての家庭でできることでは無いなと思います。
そもそも収納スペースが狭い
我が家は賃貸住まいの庶民です。家族３人で1LDK（２DK）に暮らしています。もともとの間取りに確保されている収納はおよそ３畳。洋服は割と少なめなので１畳程度に収まっていますが、季節の家電、掃除用具、子供に触られては困るものなどを収納するだけで一気に満杯です。一軒家戸建てであれば導線を考えた収納スペースをたっぷり作ったり、庭に納屋を建てたりすることも可能でしょうが賃貸では難しい。今は、夏場に冬物を預かってくれるサービスの利用を検討していますが、近々引っ越しの可能性もあり躊躇しています。
物を捨てるのが嫌い
人によると思いますが私はこれが大きいです。
- 使えるものを捨てるのがもったいなくて罪悪感を感じる
- 買い直すのはお金の無駄
古くなったタオルは雑巾にしたいし、子供の洋服はリメイクしてあげたい、今は使わない家電も壊れてないのにスクラップにするのは心が痛む。捨てるという行為に結構ストレスを感じます。そして、最大の後悔は捨てたのにやっぱり欲しかったから買い直すことです。特に思い出の詰まった物たちは本当に掛け替えのない大切なものです。ソファを捨てようかと思った時にふと気づいたのですが、高価で修理ができる家具は「直しながら長く使うことで、思い出の詰まったままそこに置いておける」んだなと。ブランド家具はソファしかないのですが、子供が赤ちゃんの頃に授乳しながら寝落ちしたのは大切な思い出です。きっと張替えも思わぬ金額になりそうですが、買い換えるのか修理に出すのかと悩みそうです。
片付かなくても死なない
片付かなくても死にません。掃除機をかけて、大きな家具が倒れないようにしておけば暮らせます。「片付いていない＝だらしない＝悪」みたいなことを言う方もいますが、本当にそうでしょうか？
「片付いていない＝だらしない」は確かにそうだと思います。私自身がそうですから、反論の余地もありません。でも、悪では無いんじゃ無いかと思うのです。家族に散らかったことを咎めてギスギスした空気になるなら、物は落ちていても「あ、こんなところにあったんだ」と笑いあえる方が良いと思っているだけです。
断捨離の代わりに
断捨離はやめましたが、代わりに大掃除と衣替えをしています。気づけばそうなっていました。元来、日本にはこの2つの文化があります。日本は四季があり常に乾燥しているわけでもなく、常夏でも無い。私は洋服を季節ごとに変えたいし、梅雨の間に溜まったクローゼットの湿気は夏になったら風通しもしたい。そう考えると、季節の変わり目に大掃除をしながら衣替えをする方が楽だと考えるようになりました。その時に、ほんの少し要らない物を捨てて、家具を戻す時に収納も少しだけ整頓する。それだけで十分暮らせます。
まとめ
私がこんな風に考えるようになったのは知り合いのお宅を見てからです。片付いてはいないのですがいつも清潔です。きっと掃除はするけど片付けは無理しないという方針なのでしょう。見られたくないものだけはしまってありました。そんなおうちに招かれているうちに、「まあ、いっか」と思うようになったのです。片付いている雑誌のスナップのようなおうちは素敵だと思います。でも、片付かなくて悩んでるママさんがいたら、そこまでしなくても大丈夫だよと思えたらいいなと思います。
