「はらぺこあおむし」など親子でハマるエリック・カール

 はらぺこあおむしと聞けばほとんどの方がご存知だと思います。その作者エリック・カール氏が作る素敵な絵本ははらぺこあおむしだけじゃありません。他の作品もカラフルかつ独特な色使いで、読み聞かせをしている母にも元気をくれます。今回はそんな絵本を読んだ感想です。

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一度は読んでおきたい3作品

原文でも読みたい「はらぺこあおむし」

 言わずと知れたこの名作。実は初版が発売されたのは1969年でなんと50年以上も前だとか!日本では1976年に発売されたようですが、それでも45年も愛され続ける超超ロングセラー!例に漏れず、我が家も親子3代でお世話になっております。シンプルな仕掛けが楽しく、日本語で読み聞かせるもよし、英語で読み聞かせるもよしです。簡単な英語で構成されているので、英語が苦手な方でも無理なく読めると思います。私も英語は得意じゃありませんが、親子で勉強するつもりでやっています。我が家は息子が半年ごろに購入しましたが、この本はボードブック版にして正解でした。理由は子供が穴に指を入れるので、だんだん破れてしまうからです。図書館で借りる際は気を付けてくださいね。

「はらぺこあおむし」は子育てグッズが豊富なのも良いですよね。子供向けのメリーやエデュトイからママ向けの育児日記などまで実に様々。私自身はグッズはあまり持っていないのですが、カラフルな世界観が子育て気分を上げてくれそうです。さらに、子育て支援広場で知ったのですが、なんと!まるごと童謡調の歌にもなっています!ちょっと衝撃でした、笑。

お父さんと読みたい「パパ、お月さまとって!」

 私は絵本ナビの定期購読で出会いました。一時期、お父さんと寝る前に読むのが恒例になっていたほど息子に好評で、折りたたみの仕掛けが楽しいお話でした。寝る前に「もういっかい!」と何度もねだられて、夫も満足そうでした。私個人としては「青に近い藍色の空に白銀の月」というところが、日本的な「紺色の夜空に黄色」とはまた違って素敵だなと思いました。この絵本を読んでから息子は月の満ち欠けが気になるようで、「まんまるおつきさまいた」とか「はんぶんのおつきさま」と言っています。半月切りの人参さえも「おつきさまみたいなみたいな」と、笑。家族で何度も楽しめた1冊でした。

 個人的にはボートブックよりはA4版(?)の絵本の方が仕掛けを楽しめる、と思います。

大人も楽しめる「くまさん くまさん なにみてるの?」

 こちらも絵本ナビの定期購読で出会いました。なにみてるの?という簡単な問いかけとそれに答えていくだけですが、親子で絵本の世界を共有できるお話です。読んでいると母も「子供には世界がどんなふうに見えているのだろう?」と思います。カエルといえば緑、みたいな〇〇といえば△△色、ではない色使いがすごく自由な気持ちになれます。私としては青いうま、が好きです。(2つ目のリンクは英語で読める版です。)

 色の絵本としては「じぶんだけのいろ(by レオ・レオニ)」も好きですね。

文字のない絵本は色々とありますが

絵画のような「うたがみえる、きこえるよ」

 私はこの本と図書館で出会ったのですが、読んだ人に出会ったことがありません。あまり知られていないのでしょうか、もったいないです。一時期、絵のない絵本が流行ったと思うのですが、これは逆でほとんど字のない絵本です。息子は「ばいおりんのおじさん」読んで、と言うのですがただ一緒に見てページをめくるだけです。ページごとにタイトルがあるわけでもないので、ただ絵を見るだけ。画集を見ているようなイメージでしょうか。ときどき「何の絵だろうね?何か聞こえてきた?」と話しかけるくらいです。それでもなぜか息子はこの絵本が気になるようで、絵を見て何かを考えています。

 感覚的なものですが、「文字のない世界」ってあると思うんです。字が読めない時代だけに触れられる感性。

絵を見てるだけで楽しい

 私は「パパ、おつきさまとって!」が一番好きです。絵を見るだけでも楽しいですし、仕掛けも暑苦しくないのが良いです。エリック・カール氏は本当に世界的に有名な作家さんなので、どこの図書館にも何か1冊は必ずあると思います。近所の図書館には「ごちゃまぜカメレオン」や「ぼくのねこみなかった?」などがありました。オススメです。

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