私は買う前に「使ってみたいけど月経カップは数千円するのに、合わなかったらただのゴミ。性質上お試しできないけど、どんなもんかな?」と迷っていました。なので、今回は2年くらい使ってみた月経カップの使用感について語ってみます。(だいたい24サイクルですかね。)
月経カップとは?
耳慣れない方もいらっしゃると思いますが、月経カップはナプキンやタンポンのような生理用品の一種です。
月経カップの付け方や種類
月経カップの使い方と種類についてはこちらのSHELLYさんの動画がわかりやすくておすすめです。動画で大量のカップを並んでいるのを見ると、大きさの違いなどがよく分かるので参考になりますよ。
動画はこちら
リスクはあるの?
月経カップのリスクはざっとまとめるとこんなところです。
- 自力で取り出せなくなる可能性
- 素材に対するアレルギー症状
- トキシック症候群
- 膣の傷とそれによる感染症
- 尿路症状
どれも自分がなると大変なことですが、タンポンでも同様のリスクがあります。説明書や公式サイトをちゃんと読んで使うことが大事だと思います。
実際の使い方
使っているのはローズカップ
私が使っているのはローズカップという商品です。他にも外国製は色々とありますが、国産で安心を目指したというよりは体型的なことを考慮しました。色々なサイトを比較しましたが、私は小柄なので小さめで日本人向けということでこちらを選びました。実際に使ってみて、これより大きいものは私には無理そうだなというサイズでした。
装着〜家でやろう
もちろん生理期間中、100%月経カップというわけではありません。使うタイミングはだいたい1日目から4日目くらいの経血量が多い日に使います。理由は経血量が少ないときに着脱すると擦れて痛いからです。
また、最大12時間装着可能と書いてありますが、私は8時間くらいで一旦取り出します。(1~2日目の多い日はモレが心配なので5時間程度で取り出しています。)
朝出かける前に装着して、帰ってきたら取り外す感じです。家以外で再装着することはほとんどありません。
着脱には結構注意しています。膣は一応体内だと思っているので、入れてみて痛みや違和感のある日は無理せずやめています。入れてみて痛みなどは無いけれど、ぴったりハマらない時は取り出して再装着してみます。(もちろん家です。) 取り外す時はステムというしっぽのようなものを軽く引っ張って下げておき、底を潰して隙間を作ってから引っ張らないとすごく痛いです。そして、完全に膣の外に出てからゆっくり指の力を抜かないと取り出したと同時にポコンと広がって、膣が引っ張られて痛かったり経血が飛び散ったりします。
洗浄と消毒〜外出先では洗わない
実際使うとなった場合、おそらく装着と同じくらい最初のハードルになるのが衛生面じゃないでしょうか。洗い方はいたって普通に手洗い石鹸で洗います。上にも書きましたが、私は外出先で再装着することはほぼありません。(今まで2年ほど使っていてしたことはありません。)どうしても満タンになった気がした時は、経血を捨てて流せるおしりふき等で拭いたら袋またはケースに入れて持ち帰ります。やはり衛生的に気になるので、家以外で再装着することはほとんどありません。
使った後は説明書のとおりレンジでチンして煮沸消毒します。乾いたらケースに入れて保管。結構簡単です。
本当に便利?痛くない?
利便性はタンポンで不便がない方にとっては、月経カップが特別便利だとは感じないと思います。私はタンポンのちょろっと出てる紐が気になるのと、入っている違和感が苦手でずっと紙ナプキンオンリーでした。なので、長時間変えなくていい月経カップもよかったです。今のところ、痛みもありませんし。特に、慣れてからはほとんど漏れないので汚れた紙ナプキンを取り替えるタイミングを失って、デリケートゾーンがムレてしまうことも減りました。
コスパ的には結局、紙ナプキンも使うので他の生理用品と変わらないか、1個の値段が高い分使い続けないと逆に費用はかさみます。ただ、ナプキンをたくさん買い溜めしておく必要が無くなりました。(私しらべ)
月経カップと布ライナーや吸水ショーツだと相性良さそうだなと思っています。布ナプキンは大量に経血がついたものを持ち帰って洗うのは嫌だけど、ローズカップはちゃんとつけていればほぼ漏れない。となると、モレるまで変えなくて済む布ライナーならムレなくて良いかもしれないな、と。
まとめ
月経カップは歴史の浅い生理用品なので潜在的なリスクもまだあるかもしれません。また、実際に使ってみて衛生面に注意して、しっかり管理できない方には向かないものです。特に、生理が来たばかりの10代の方にはハードルが高そうです。また、経血に触れることや膣への挿入について、衛生的に受け付けないなどの意見も見ます。一方で、交換頻度や買い替えが少ないので、忙しい女性には一つ持っておくと強い味方になるかもしれません。