いつ何をどうしたら良いか、手続きやシステムが煩雑な保活。ほとんどのおうちではママ任せではないでしょうか?でも、実際にママが働き始めたらパパにも関係するとても大切なことです。ぜひパパもはじまりを保活から一緒に始めてみてください。
保活とは?
ぜひご両親でスタートしてほしい
保活とは子供が1日生活をする場を探す活動です。(8〜17時で預けることを想定した場合、9時間)大切なことは、子供にとっても両親にとっても無理のない園に決まることだと思います。しかし、一度、入園してしまうと転園はなかなか難しいものです。(点数に影響するため。)
- 子供をいつから預けたいのか?
- 慣らし保育のスケジュールは?
- どんなシステムの園に預けたら楽なのか?
- どんな価値観や生活観を身につけたいのか?
多くの場合、保活は育休中のママがやると思いますが、復帰後の生活には旦那さんの協力が必須なのです。送迎、荷物の準備、連絡帳の記入など全てを一人でこなすのはすごく大変だからです。私はほぼワンオペでしたが、6時間以上拘束されるようになってからは非常に苦しく、平日の食事はレトルトや外食ばかりで家事は手抜き三昧でしたね。
なので、入園が目標ではなく入園後の生活がスムーズに進むように、ご両親で何を基準に選ぶのかをシェアしておくのがオススメです。
▶︎▶︎保育園からのお呼び出しで右往左往
認定=入園決定ではない?
耳慣れない言葉ですが、保育施設を利用するには支給認定される必要があります。しかし、支給認定=入園決定ではありませんでした。認定後、園と面談を行った上で入園契約を交わして晴れて入園決定となります。
- 1号:3〜5歳(認定幼稚園)←園に直接申し込む
- 2号:3〜5歳(認定保育園、認定こども園)
- 3号:0〜2歳(認定保育園、認定こども園、小規模保育施設など)
点数制と倍率
認定保育施設の利用調整はほとんどの自治体で点数制です。
兄弟申し込みや育休延長の期間によって変わりますし、他の家庭の点数まではわかりません。なので、点数を自分で調整するのは難しくなります。しかし、認定園の空き状況は自治体のHP等で公開されています。できるだけ落ちたくない場合には空き状況を確認してから申し込むと良いと思います。
活動内容とスケジュール
概ね次ような流れで手続きを行います。小さな乳児と離れるのは母にとっても不安が大きいことだと思います。なので、入れたい園を選ぶ際に園の状況や雰囲気をしっかり確認すると良いと思います。
1:利用案内(説明資料)を貰う
まず、入園させたい自治体の役所に行き保育施設利用案内を貰って、時間があればその場でポイントを説明してもらいましょう。兄弟の有無、祖父母の状況、域外や転園の考え方など、自治体ごとの特徴を教えてくれるはずです。絶対に確認することは次の4つ。
- 願書配布期間と申込期間
- 必要な書類と注意事項
- 点数制度
- 空き状況
- 慣らし保育期間
最後の慣らし保育期間は結構大事です。慣らし保育期間は1時間や半日でお迎えになるので、慣らし保育が終わってから育休を切り上げる必要があります。例えば、4月1日入園でそこから1〜2週間慣らし保育をする園だと4月1日仕事復帰は不可能ですよね。基本的に保育園を利用する方は日中の預け先がない方なので注意が必要だと思います。
0歳で入園させたい場合
0歳児の場合、園によって受け入れ対象月齢が決まっています。産褥期に保活をすることは身体的に非常に負荷がかかります。パパや周りの方に頼れない場合は、妊娠中から準備を始めておいた方が良いです。
満1歳以降で入園させたい場合
満1歳以降の入園と言えば、子供が1歳になってから初めての4月1日で入園する4月度入園。取得できる育休期間を最大限利用しつつ、入園可能性が高まるタイミングとして多くの家庭が狙うタイミングです。なので、ほとんどの市区町村では4月入園の手続きについて、一括して11月頃から申し込み受付が始まるようです。多くの自治体で点数制による利用調整の対象になります。
- 4月〜11月頃生まれ:1歳の誕生月の申し込みをしてから、1歳4月度の申し込み
- 11月頃〜3月生まれ:1歳4月度の申し込みをしてから、1歳の誕生月の申し込み
自分の子供の生まれ月によって、いつまでに申し込む必要があるのか確認して見学などの時期を逆算します。
2:園見学・面談〜聞くことは予め用意しよう
利用案内にリストアップされている園の中から、通えそうな園を見学しましょう。
見学の仕方はとても簡単です。園に直接電話等で連絡し、見学したい旨を伝えてください。日時の調整をしてくれるはずです。その際、アクセス(電車・バス・駐車場の有無など)についても尋ねると良いです。
当日は、チェックリストを用意しておくと聞きそびれがなくて安心です。
私が保活をした際には園見学は必ず行う必要がありました。願書に園見学を完了しているかどうかチェック項目がありました。園見学をしなかった場合、出来なかったあるいはしなかった理由を問われます。
いくつかの園に行ってみればとてもよくわかりますが、園長の方針や教育内容、設備の充実度など実に様々です。HPだけではわからないことがたくさんありますので、可能な限り足を運んでみると良いと思います。
実際に私は市内で引っ越す可能性があったため、引越し先エリアと在住エリア(当時)の2拠点付近で各10件ほど見学を行いました。夫婦ともに納得して第1〜3希望までを選ぶことができました。結果的に見学の際に聞いたことと違えば、後々質問したり要望を伝えたりしやすいと思います。
3:申込書類〜就労証明書だけじゃ無い?
申し込み手続きはそれほど難しいことはありません。必要な書類を用意して提出するだけです。
ただし、私が保活をしたときは願書を貰う際にも役所で説明を受ける必要がありました。(利用案内をもらった時に受ける説明とほぼ同じでしたが、笑。)さらに、願書提出の際は手書きで記入する量が多いことや誤字脱字や記入ミスが厳しくチェックされますので、できるだけ前倒して準備を進めた方が良いと思います。(私の時は就労証明書の派遣契約期間に書かれた「見込」の2文字だけで、書類の再提出になりました。)
ちなみに私のときは以下5点が必要でした。
- 申し込み書(願書)
- 祖父母等の状況調書
- 就労証明書
- マイナンバーに関する書類
- 身分証の写し
4:認定結果が通知される
私の場合は、選考が終わると自治体から郵送で結果が通知されました。すごーく分かりにくかったのですが「支給認定証」が届きました。これが内定したってことらしいです。
落選していたら2次募集へ
そのまま同じ園を希望する場合は、自動で2次募集に回してくれると思います。ただし、復帰時期が遅れるので育休期間を確認し、延長手続きをする必要があります。
別の園を希望する場合は期間内に変更手続きをします。通常、一度内定した園を辞退する子や退園する子はほぼいないようです。なので、入園月を変更したくない場合、空いている園を確認して別の園を希望する必要があります。
内定していたら面談(面接)
育休の手続きと園の面談を経て入園手続きを行います。この後は、園と市の指示に従いましょう。
私の場合は、2月に面談、3月に入園説明会と用品販売の斡旋がありました。入園説明会で配布された提出書類(契約書、保育状況、家庭環境のヒアリングなど)を書き込み、4月の期日までに提出して入園手続き完了でした。
まとめ
保活、保活といってもご両親が何を重視するかで大変さや複雑さが変わってきます。
園によってシステムや価値観は全く違います。「日中は冬でも裸足に短パン、上着は着せない」「園服はブランドのオリジナルデザイン」「毎日梅干し入り米飯に布おむつ」「学習的な教育は一切しない」など。ぜひご家族にとってどの園が合っていそうか、という視点を大事にして保活に取り組むことをお勧めします。